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Tuesday, July 14, 2020

帝京大・中野孝行監督「活躍できる場所を与えてあげたい」、コロナ禍と向き合う選手たちの覚悟(4years.) - Yahoo!ニュース

帝京大学は6月19日、約3カ月ぶりに集団での練習を再開した。7月4日のホクレンディスタンスチャレンジ士別大会から陸上界も動き始めたが、「レースに出られる選手がいるなら出したいけど、今はしっかりとベースを作る練習をさせたい。体も心も準備をさせて」と中野孝行監督は言う。3月末からの約3カ月、あえてメニューは出していなかった。「私も我慢した。先行きが見えないことでマイナス部分は大きかったけど、でも収穫もありました」。来年の箱根駅伝で過去最高の3位以内を目指す、チームの今の思いを聞いた。

目標のレースがないなら、得意な練習を

緊急事態宣言が発令前の3月下旬、練習拠点である帝京大学八王子キャンパス周辺地域の人々の反応を見ていると、グラウンド外での集団走行はもうできないと実感させられた。選手たちはうがいや手洗いはもちろん、電車移動や外食の禁止を自ら掲げ、新型コロナウイルスの感染拡大防止に取り組んだ。一部の選手は本人や家族の強い希望で寮を離れたが、ほとんどの選手は寮に留まった。そんな選手たちの覚悟を受け、中野監督は寮での食事提供の回数を増やし、練習環境の確保のためにグラウンドの開放を大学に求めた。練習は各自、もしくは2人1組で行い、日常でも練習でもソーシャルディスタンスを徹底した。 しかし練習そのものは各自に任せ、中野監督は参考までに昨春のメニューを提示しただけ。選手には「自分が好きな、得意なメニューをやりなさい」と伝えた。今年は先が見えない長期戦になるということが分かっていたからだ。「人は目標があるから耐えられる。例えば箱根駅伝のために8月から走り込んで、駅伝シーズンを迎えて、1月2~3日にピークをもっていくわけです。でも目標とするレースがない中でメニューを出しても、私の自己満足でしかないと思ったんです」

例年と違う春、不安も悔しさも

主将の星岳(4年、明成)は自粛期間、1年生を含めて個人面談をし、一人ひとりに向き合った。「1年生は入寮してすぐだったし、4年生には就活をしている人もいたから、現状に不安を感じている人も多いようでした」。関東インカレや記録会が延期・中止になった影響も大きい。関東インカレに過去3大会出場している星は、これまでに満足いく結果を残せていない分、今年こそはという思いは大きかった。また遠藤大地(3年、古川工)は昨シーズンの反省から、今年は2週間に1回のペースでレースに取り組もうとしていた。 小野寺悠(はるか、4年、加藤学園)も、今年3月15日にニューヨークシティハーフマラソンを走る予定だった。昨年11月の上尾シティマラソン・ハーフ男子大学生の部を1時間2分03秒の自己ベストで走り抜け、日本人2位でレースに招待された。初めての海外レースに向けて箱根駅伝後も練習を継続。コロナの影響で大会が中止になるかもしれないと聞かされたが、可能性にかけて走り続けた。しかし渡米当日に中止の連絡を受け、すぐにフライトをキャンセルした。「5位以上を目標にしていました。ショックではありましたけど、来年開催されれば出場権がありますし、自分たちは駅伝がメインなので、駅伝に向けて、駅伝があると信じて練習していくしかないと思いました」 1年生たちは入寮して1~2週間は集団練習に取り組んでいたが、それから約3カ月は先輩たち同様に各自での練習となった。昨年の全国高校駅伝(都大路)で1区4位だった小野隆一朗(1年、北海道栄)も、最初は慣れない環境で不安を感じていたが、星との個人面談でチームの理解を深め、「こういう期間だからこそ、自分に合ったトレーニングをした方がいいよ」などと先輩たちにアドバイスをもらったという。目標にしているのは寮の同部屋である小野寺先輩。「生活面でも学ぶことが多いです」と言い、1年目から箱根路を目指している。

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July 15, 2020 at 05:40AM
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