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Monday, July 26, 2021

人生の選択肢 広げる場所に 金大OB シェアハウス開設 - 中日新聞

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古民家を改装したシェアハウス「G−eight HOUSE」の前に立つ中山健太さん=金沢市笠市町で

古民家を改装したシェアハウス「G−eight HOUSE」の前に立つ中山健太さん=金沢市笠市町で

中山さん 金沢駅近く、家屋を改装

 金沢大卒業生で東京都内の会社員、中山健太さん(27)らが、学生や社会人が共に暮らすシェアハウスを金沢市笠市町で完成させた。「北陸に面白い人が集まる場をつくりたい」。そんな思いを込め、知識や経験を共有する仲間たちの入居を待っている。 (鈴木里奈)

 シェアハウスは「G−eight HOUSE(ゲイトハウス)」と名付けた。金沢駅から歩いて八分ほど、細い道路沿いに古い住宅が立ち並ぶ一画にある。築五十年以上の二階建てを改装し、主な床や壁、畳を張り替えて、食器や最新の家電もそろえた。改修費の一部はインターネットを通じたクラウドファンディングで募った。

 定員は五人で、対象は大学生〜三十四歳。家賃は二万四千円から(共益費別)。テレワークをしながら休暇を取るワーケーションに対応し、一カ月から入居できる。現在、入居者はいないが、これまでに社会人三人が滞在。九月以降には二人の入居予定がある。

 運営は中山さんが留学仲間と副業で手掛ける。中山さんは富山県魚津市出身で、金沢大を二〇一九年に卒業。在学中にシェアハウスで暮らしたことがあり、現在も東京都内のシェアハウスで生活する。「自分の持っていない意見を持つ人、知らない世界を知っている人と出会えて、自分の世界が広がる」と魅力を語る。

 就職を機に上京し、北陸を離れてみて改めて自然の豊かさ、食事のおいしさなどに気付いた。一方で、東京と地方の情報格差を目の当たりにした。地元への恩返しとして、情報交換ができる場で人生の選択肢を広げてほしいと、金沢でシェアハウスを設けた。

 二十五日には金大二年の女子学生が内見で訪問。「古民家の良いところを残しつつ、おしゃれな雰囲気がある」と喜び、大きなテレビを見つけて「共有スペースが充実していて楽しそう」と話していた。

 九月からは、金大三年の中西辰慶(たつよし)さん(23)が運営を引き継ぎ、シェアハウスでの生活も始める。「予想外の出会いや発見、学びのあるシェアハウスにしていきたい。住民同士などでどんな化学反応が生まれるか楽しみ」と語る。

 シェアハウスの名前のG−eightには、「門」を意味する「gate」に掛けて「誰かの人生の門出になるように」との願いを込めた。中山さんは「ここに住んだことで可能性が広がり、新たな挑戦を後押しするような結果になれば」と話す。入居の問い合わせはゲイトハウスのホームページから。

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