
リニア中央新幹線の2027年開業を左右するとして焦点になっている静岡工区の導水路・非常用トンネル坑口付近のヤード(作業基地)工事を巡り、JR東海が、県から工事実施の同意を得た場合、坑口の位置を変更しない方針を示している。大井川の流量減少問題を科学的に議論している国や県の有識者会議で坑口位置の変更を求める結論が出る余地が残されているが、JRの方針は位置の固定化につながる恐れがあり、県は不信感を強めている。
JRは「準備工事」としてヤード3カ所の坑口付近の樹木伐採や整地などの追加工事に、6月中に同意するよう県に求めている。宇野護副社長は11日、川勝平太知事の視察に同行した際の取材に、追加工事の同意を得られた後に坑口の位置を見直す可能性があるか問われ「ないと思っている」と断言。「あの場所で準備を進めさせてもらうのが最も合理的だ」との考えを示した。
ただ、導水路トンネルに関しては、有識者会議でトンネル本線から出る湧水が県外に流出しないようにする対策として、山梨県境に沿ったルートに変更する案が委員から出されて議題になっている。非常用トンネルも、現在計画されている破砕帯を掘削するルートに委員から懸念が示されていて「今後の議論によっては坑口の位置やルートが変わる可能性がある。有識者会議の結論が出る前に認められるわけがない」というのが県の認識だ。
この問題を巡って国土交通省の水嶋智鉄道局長は13日の記者会見で、ヤードの場所は坑口の位置が前提になっているとの見方を示し「今まで(作業員宿舎建設の)ヤード整備は一定程度進んでいるわけだから、既に(坑口固定化の)リスクはある」と指摘。JRの方針に理解を示した。
川勝知事は16日、流域市町長と会議を開き、意向を確認して対応を決める方針だ。
<メモ>JR東海が県に同意を求めている追加工事 西俣、千石、椹島の各ヤード(作業基地)で導水路・非常用トンネルを掘り始める部分の木を切ったり、整地したりして、掘削で出る水や土砂を処理する設備を置く。昨年5月にも同じ工事の同意を県に求めたが、県は流域市町の意向を踏まえ認めなかった。同じヤード内でも作業員宿舎や宿舎関連の発電設備の工事は、坑口の位置が変わっても問題ないとして認めている。
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June 16, 2020 at 07:00AM
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