力士の名を呼び上げ、取組の進行を支える呼び出し。名古屋市南区出身で入門21年目の照矢(38)=てるや、本名近藤大督(だいすけ)、伊勢ケ浜部屋=は「子どものころから関わっている特別な場所。楽しみですね」。2年ぶりとなる地元での本場所に心を躍らせる。
裏方 綱とり支える
名古屋場所との接点は、小学生時代までさかのぼる。自宅近くの寺院に毎夏、間垣部屋が宿舎を構えた。大男たちが短時間で白黒をつける世界に引かれ、登校前に朝稽古見学に足しげく通った。その後も見学を続け、本場所の会場にも足を運んだ。
力士たちとも親交を深め、「お相撲さんに近いところで仕事をしたい」と考えるようになった。自分も力士になりたいと憧れるのではなく、あくまでファンの目線。裏方での角界入りを決意し、高校卒業後に定員の空きがあった呼び出しで間垣部屋へ入門。部屋の閉鎖を受け、伊勢ケ浜部屋に移籍して8年がたった。
呼び出しの定員は45人。その業務は多岐にわたる。本場所が近づくと、土を押し固めて土俵をつくる。地方場所では、一門の部屋の宿舎の土俵も手掛ける。場所中は呼び上げのほかにも、懸賞幕を持って土俵を一周し、力水の入ったおけを管理す...
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