2020年12月05日07時23分
【ウーメラ(オーストラリア南部)時事】日本の探査機「はやぶさ2」が、小惑星「りゅうぐう」から持ち帰った試料カプセルが着地する予定のオーストラリア南部ウーメラの周辺地域が4日、報道陣に公開された。協力する豪空軍は念入りな準備を終え、地元の人々はカプセルに詰まった宇宙からの「お土産」に思いをはせている。
「スリー、ツー、ワン、報告の準備ができた」。空軍の管制室内には、本番さながらの様子で着地を確認する訓練の声が響き渡っていた。一帯は国防省が管理する「ウーメラ立ち入り制限区域」で、兵器の実験場としても使われる。区域全体は12万2000平方キロと、日本の国土の約3分の1に相当する広大な平地。人はほとんど住んでおらず、カンガルーなどの野生動物が目に入る。
空軍の任務は、高速で落ちるカプセルを追跡し、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の現地拠点と情報を共有することだ。予行演習は終了しており、ジェレミー・パーキン中佐は「JAXAから全ては順調だと報告を受けている」と説明した。
はやぶさ2が採取したとみられるりゅうぐうの砂と共に入っている気体を、カプセルから逃がさないためのクリーンルームを運用する、JAXAの矢野創助教は「想定通りにいかなかったときの対応もできている」と胸を張った。
JAXA宇宙科学研究所の藤本正樹副所長は、地元の学校ではやぶさの任務に関する出前授業を行った。カイラ・ローダーさん(15)は、6年ぶりに地球に戻るカプセルを「実際に見てみたい」と話した。
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December 05, 2020 at 05:23AM
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豪空軍も準備念入り カプセル着地場所公開―はやぶさ2 - 時事通信ニュース
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