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Thursday, May 28, 2020

新型コロナで「場所」と「サービス」が遊離の兆し、元「WIRED」日本版編集長が語る - ITpro

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 長年テクノロジーを俯瞰(ふかん)的に見てきた編集者である黒鳥社の若林恵氏が、「サービス事業の在り方と空間の多様化」「行政とデジタル化」「誤情報の拡散への対処」という3つの観点でアフターコロナを語った。サービス事業の在り方と空間の多様化では、医療も例外ではなくなる可能性も指摘する。(インタビューは2020年4月21日にオンラインで実施した。聞き手は島津 翔=日経クロステック、高橋 厚妃=日経クロステック/日経デジタルヘルス)

若林恵(わかばやし・けい)氏

若林恵(わかばやし・けい)氏

1971年生まれ。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業後、平凡社入社。2000年にフリー編集者として独立した。12年に「WIRED」日本版編集長に就任し、17年退任。18年、黒鳥社を設立(写真:間部百合)

「施設などの『場所』と、『サービス』が遊離する動きが加速するのではないか」と指摘していますね。

 アフターコロナでは、サービス事業者が店舗や施設を自前で持つ必要性が薄れるかもしれません。例えば米国では、医療従事者が感染の疑いがある人の元に出向いてPCR検査を実施している例があります。現地のメディアは「ポップアップ・モバイル・ホスピタル」と表現していました。

 これまでは検査を受けるには病院に行くのが一般的だったわけですが、患者の元に出向いて検査するサービスが出てきてもおかしくない状況が米国で生まれ始めています。

 これまで事業者は、施設を構え、そこに人を呼び込むビジネスを手掛けてきました。施設とサービスが完全にイコールだったと言ってもいい。「映画館は映画を提供する場所」「病院は医療を提供する場所」であり、そのサービスを受けたかったら、利用者が物理的にその施設を訪れていました。

 施設とサービスの遊離は、金融分野などでは既に始まっています。デジタル技術が浸透したため、「スマホの中でサービスを受けられたら便利でいいよね」と考える人が出てきました。FinTech(フィンテック)やキャッシュレスはその需要の延長線上で生まれたサービスです。銀行という「場所」から金融サービスが独立したわけです。今後は金融以外の他の分野でも加速するかもしれません。

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May 29, 2020 at 03:00AM
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