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大相撲秋場所13日目(24日、両国国技館)東前頭11枚目の遠藤(30)は霧馬山(25)をはたき込み、3連勝で10勝目を挙げた。阿武咲(25)は大関正代(29)を、妙義龍(34)も大関貴景勝(25)を破り、平幕3人は3敗をキープした。新横綱照ノ富士(29)は関脇御嶽海(28)を寄り切り、11勝2敗で単独首位を堅守。今年60勝目を挙げ、初の年間最多勝を確定させた。14日目に1差の3人が敗れ、照ノ富士が勝てば2場所ぶり5度目の優勝が決まる。 ■照ノ富士を1差追走■ 手ばなせなかった白いものが、今場所から消えた。遠藤が、今年に入って先場所まで両膝や右肘につけていたサポーターや伸縮性のベルトを取り去った。 立ち合ってすぐに、体を右へ開く。俊敏な動きに対応できなかった霧馬山は、つんのめって手をついた。2秒0。3連勝で2場所ぶりの2桁白星となり「自然に体が動いた。しっかり集中して相撲が取れた。あしたも頑張る」。前日と同じ短い言葉を並べた。 3月の春場所は左ふくらはぎの肉離れで途中休場。7月の名古屋場所は左太ももを痛めて5日目から休んだ。休場明けで番付は落としたが、照ノ富士を1差で追いかける。 平成28年秋場所は13勝して優勝次点。今年5月の夏場所では優勝した照ノ富士を1差で追い、千秋楽まで賜杯を争った。土俵下で審判長を務めた藤島親方(元大関武双山)は「相撲巧者で経験もある。(優勝争いの)不気味な存在」とした。 ■漁師の爺ちゃんと共に闘う■ 打ち出し後は、故郷の石川・穴水町に住む祖父の遠藤勇さん(80)とのラインなどによる定期連絡が日課。遠藤は日大3年時に右膝十字靱帯(じんたい)を断裂して復帰に8カ月を要した。今場所はその古傷に違和感があるという。漁師の勇さんも膝痛を抱え、2週間に一度の通院が欠かせないが「僕だって痛いんだ。でも、我慢。辛抱して(痛みに)慣れよう」と励ましている。 11月から養殖しているカキ漁が始まる。勇さんは今期を最後に陸へ上がる気持ちに傾いているが、孫の奮闘に判断も揺らぐ。地元の「追手風・遠藤穴水後援会」では14日目も白星ならば優勝を祝う縦6メートル、横80センチの懸垂幕を発注するという。遠藤も爺ちゃんも、もうひと踏ん張りだ。(奥村展也)
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