NASA=アメリカ航空宇宙局は23日、地球から3億3000万キロ離れた小惑星を探査している探査機が、小惑星の地表から石や砂などを採取したことを確認したと発表しました。
NASAの探査機「オシリス・レックス」は今月20日、地球からおよそ3億3000万キロ離れた小惑星「ベンヌ」に着地し、表面の石や砂などの採取を試みました。
NASAは探査機から送られてきた映像を分析した結果、23日、「十分な量の物質を採取したことを確認した」と発表しました。
小惑星の石や砂の採取に成功したのは日本の「はやぶさ」と「はやぶさ2」に次いで3例目です。
今回の小惑星への着地では最低60グラムの石や砂を採取することが目標でしたが、撮影された映像には採取のための装置のまわりに石や砂が漂っているのが映っていて、NASAは「ふたに石や砂がはさまり、内容物が漂い出ている可能性がある」として、これ以上、内容物が漏れ出ないようカプセルに密閉する作業を急ぐ方針です。
順調に進めば、探査機は来年3月に「ベンヌ」を離れ、2023年9月に地球に石や砂を持ち帰る予定で、地球の生命の起源や太陽系の成り立ちについて貴重な情報をもたらすと期待されています。
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