
子供たちの体力が低下しているという。
小学5年と中学2年を対象にしたスポーツ庁の2019年度の全国体力テストで、男女とも50メートル走や持久走のタイムが前年度より大幅に悪くなった。
男子は小学生のソフトボール投げ、中学生のハンドボール投げともに過去最低の記録だった。
「走る力」や「投げる力」は多くのスポーツの基本となる動作だけに、気がかりな結果である。
運動能力を高めていくには、子供たちが体を動かす楽しさや心地よさを実感することが大切だ。しかし、思い切り走ったり、キャッチボールをしたりする場所を見つけるのは思いの外、難しい。
休日や放課後、校庭で自由に遊べる学校は少ない。校庭を開放している小学校は全体の9割に上るが、少年野球チームやサッカークラブなどの利用に限っているところが多い。個人でも校庭を使える学校は2割にとどまる。
「ボール遊び禁止」や「走り回らない」といった注意書きを掲示している公園も目立つ。
東京都板橋区では昨年末、小学生たちが「ボール遊びができる場所を増やして」と区議会に陳情した。秋田県大館市の子育て世代の母親グループは昨春、約4500人分の署名簿を添えて、遊び場の整備を市に要望した。
子供や保護者の間で、気軽に遊べる場所を求める思いが強まっていることがうかがえる。
子供たちが運動を楽しめる場所を確保するうえで、カギを握るのは行政や地域の支援だ。
福岡市は週3日程度、市立小学校の校庭で放課後、児童を自由に遊ばせる事業を行う。休日には学校に通う児童以外の子供たちにも校庭を開放している。
子供の安全を見守るのは、市から委託を受けた民間職員や地域住民だ。多忙な教員の負担を軽減する取り組みと言えよう。
東京都渋谷区は、「どこでも運動場プロジェクト」を展開している。区内の公園やビルの屋上のスペースを利用し、子供が縄跳びや輪投げ、かけっこに興じる。地域住民も参加しており、貴重な交流の場となっているに違いない。
習い事や塾通いに忙しく、時間があればスマホやゲーム機を手に取る子供は多い。
今夏は東京五輪・パラリンピックが開催される。競技に魅せられて、自分も運動してみたいと思う子も出てくるだろう。そんな時、身近に思う存分、体を動かせる場所があるといい。
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February 17, 2020 at 03:00AM
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子供の体力低下 思う存分遊べる場所の確保を - 読売新聞
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