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Wednesday, January 24, 2024

賛否両論・笠原さん「レシピに頼る」人に伝えたい事 - 東洋経済オンライン

毎日3食の家ごはんを作る際に、きちんと分量を計る人は、そうはいないはず。適当にささっと作るのが、ふだんのごはんだろう。

それこそが、僕たち日本人が食べてきた和食だと思っている。

ずっと和食と向き合っている料理人の僕ですら、そのくらいのぼんやりした定義しか言えない。でも、それでいいのではないか。

要は、和食は〝いつものごはん〞ということだ。

レシピに頼りすぎていないか?

これまで、たくさん料理本を出している僕が言うのはおかしな感じがするが、材料、分量、手順が教科書のようにきちんと記されているレシピを、その通りに作ろうとするのは悪いことではない。まずはレシピ通りに作ってみるのもいいだろう。

でも、そうやって作ったごはんは、いつも食べているごはんとはかけ離れているというか……幻想だという気もする。

というのは、うちの祖母が味噌汁を作るとき、お茶碗に入れた水を人数分、鍋に入れていたからだ。ふだんの食事作りなのだから、そのぐらい大雑把で十分だった。

僕は料理教室でもたまに教えているのだが、レシピに「5ミリ幅で切る」と書かれていると、きっちりその通りに切ろうとする方がいらっしゃる。そんなふうにレシピにとらわれすぎるのはよくない。

なぜなら、レシピの情報に頼りすぎて、本当ならとてもシンプルに作れるはずの料理が、どんどんややこしくなってしまうからだ。レシピがなくても作れるもの、それが和食なのだと思ってほしい。

笠原さんの和食

(消しゴムはんこイラスト・とみこはん)

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