
1974年に誕生し、播磨最大級の公営プールとして親しまれた姫路市民プール(兵庫県姫路市西延末)が、今年で閉鎖される。新型コロナウイルス第2波への警戒が求められる中、利用者を迎えることができないまま最後のシーズンを終え、半世紀近くの歴史に幕を下ろすことになった。「思い出の場所」との別れに、市民からは惜しむ声が上がる。(山本 晃、小川 晶)
「きょうだいで流れるプールで泳いだのが思い出。営業せずに閉鎖されるのは、やっぱり寂しい」。姫路市の会社員女性は、幼い頃を振り返って残念がる。
1周250メートルの流水プールのほか、複数のスライダーや波を起こす造波プールなどを備え、近年でも夏場2カ月間の営業期間中に10万人以上が利用。ピークだった83年には約26万5千人を数えた。当時の写真を見ると、「芋の子を洗うよう」という表現がぴたりと当てはまる混雑ぶりだ。
手柄山遊園管理事務所の後藤栄一所長(62)は「造波プールは利用者の頭で水面が見えないほどだった。神戸や岡山からも団体バスで多くの人が来ていた」と懐かしむ。プールは学生時代の思い出の場所といい、「こういう形での閉鎖は心苦しいが、それぞれの記憶に刻んでもらえれば」と話す。
プールの閉鎖は、立地する手柄山中央公園の再整備が理由。“後継”には屋内プールが新設され、レジャープールは規模を縮小して付属施設となる。
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同公園の再整備に伴い、プール開設3年後の77年にオープンした遊園地「ひめじ手柄山遊園」も、9月6日に閉じられる。
かつてはプールサイドにジェットコースターや観覧車などがそろい、週末を中心に家族連れらでにぎわった。プール期間を除いた入園者数は、80年に最高の約17万5千人を記録。立地の良さと、大人でも200~300円という安価な入場料も集客を支えた。
ただ、その後は入園者数が徐々に減った。96年の入場料無料化で盛り返したものの、娯楽の多様化や少子化の影響で再び下降線をたどり、近年は閑散とした状態が続いていた。
さらに後藤所長は「設備の投資や更新ができず、遊園地のアミューズメント化に対応できなかった」とも。2007年にあったエキスポランド(大阪府吹田市、閉園)のジェットコースター事故後、点検や維持管理の費用が膨らみ、遊具の休止が相次いだ。現在稼働しているのは、100円で動くバッテリーカーなど数種類しかない。
19年の入園者数は、最盛期の8%程度という約1万4千人。今年に入ってからも新型コロナウイルスの影響で厳しい状況だが、最後の夏に合わせて縁日などのイベントを予定しているという。
■読者の皆さんから思い出募集
神戸新聞姫路本社では、手柄山の市民プールと遊園地の思い出を読者の皆さんから募集します。「子どもと造波プールで遊んだ」「遊園地のイベントに参加した」など何でも構いません。今夏で閉鎖されることへの受け止めも含めてお書きください。メール(himeji@kobe‐np.co.jp)、ファクス(079・281・9277)、ツイッター(QRコード参照)で受け付けます。
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